JR西日本223系1000番台|FTN trainseat.net

JR西日本 223系1000番台

W3V4

1995年1月の阪神・淡路大震災の後、JR神戸線は並行私鉄に先駆けて4月1日に運転を再開します。当分は阪神間の輸送を一手に担う形となったため列車を増発、各地から予備車をかき集めて運転していました。並行私鉄は6月に復旧しましたが、その後もJRは増発分を据え置くことにしました。しかし増発分を担った予備車は当然元の所属区に戻す必要があるため、新車を投入することになりました。それが今回紹介する223系1000番台です。

223系0番台をベースとしながら、新設計の制御装置を採用したり、扉付近を広く開け補助座席を設置、また将来の130km/h運転を見据えた設計としており、これが現在までの同社の近郊型の基本スタイルとなっています。これを震災発生から数か月の間にまとめ上げ、営業運転に投入した点は特筆に値するでしょう。
1998年からは1000番台を基本としつつコストダウンを図った2000番台が大量に増備されたため、1000番台は結果的に8連9本・4連5本の少数派になってしまいました。現在も新快速・快速を中心に活躍しています。

※なお複数回にわたって取材したため、仕様の異なる車両が混ざっていますがご了承ください。


10-車内全景

車内全景、写真は2011年以降225系に準じたモケットに変更した車両の様子です。クロスシートが整然と並んでいます。

(10)車端部2s

車端部です。この部分の構成は221系からそれほど変わっておらず、223系0番台の色違いと言った趣です。なお1号車にはトイレが設置されていますが、221系や223系0番台と同等の和式トイレです。

(10)照明s

天井です。関西では定番の蛍光灯カバーがしっかりついています。

10-扉

扉です。221系に比べると窓の天地寸法が縮まり、幾分大人しくなったような気がします。半自動ボタンは右側にありますが、位置が少し高いように思います。2011年ごろから出入り口付近の床を黄色くした車両が現れました。

(10)床s

床は柄の入った茶系で、通路は周囲より薄めの色にしています。221系よりも落ち着いた色遣いです。

(10)カーテンs

カーテンは巻き上げ式です。

(10)転換2人掛けs10-転換座席

座席です。転換座席は扉間に設けられています。1000番台では窓側にも肘掛が付いており、枕部分は1人ずつ独立しています。取っ手は緑色の比較的大きいものが採用されています。転換させるのにも便利ですが、高速走行時に掴まることも想定しているのでしょう。右は2011年以降、モケットを225系に準じて変更したものですが、従来の座席より座面のバケット形状がはっきり出ているような気がします。

(10)固定クロスs

ドア横の区画です。座面が異常に分厚いですが、座り心地はそう変わりません。

(10)優先転換2人掛けs(10)優先固定2人掛けs

優先席です。枕カバー次第で全部優先席にでも、一つもなしにでも出来ます。

10-ボックスシート

車端部の固定座席です。こちらには窓際にテーブルも設置されていますが、戸袋窓のせいで窓枠に物を置けないからでしょう。

(10)トイレ横優先s

トイレ横にある優先席は、折り畳んで荷物置き場にすることができる設計です。

(10)補助座席s

補助座席です。223系は221系よりも座席数は少ないことになっていますが、補助座席を入れると逆転します。重さがかかっていないと畳まれてしまうタイプですので、展開した状態の写真はありません。
空いているときには乗務員室直後の補助座席から前面展望を楽しむのも良いかもしれません。この補助座席は2000番台のものとは異なり背摺りも備わっています。

(10)補助座席注意s

先ほどの写真の右上に見える表示機のような物はこちら。補助座席の使用が可能かどうかを光って知らせてくれます。

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