京阪2600系(30番代)

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1978年に登場した2600系は大半が「スーパーカー」2000系を改造したものですが、1981年には30番代として同じ機器を積んだ新造車も登場しました。2000系以降標準の卵型断面の車体も実は2400系以来約11年ぶりの増備、ただ2年後に何から何まで変更した6000系が登場していますので、僅か2年差ながらもどうにも古さは拭えません。2000年代中盤までは0番代とも一部が混用されていましたが、近年は7両固定編成を組んでいます。

0番代は2021年秋のダイヤ改正に伴い軒並み運用離脱した一方、本グループは比較的車齢が若いこともあってか全4編成が他の7連車と同様主に急行以下の種別で運用されています。


263-車内全景

まずは車内全景から。2000系から続く緑基調の内装は変わっていませんが、流石にこれは本グループまで。その反動なのか、2年後に登場した6000系は内外装とも従来と一線を画したものになりました。
ただ製造から40年以上が経過した今なお特段大きく手を加えておらず、既にリニューアルのタイミングを逸してしまったような感もあり、今後の扱いが気になるところ。

263-車端部

車端部です。妻窓は本グループを以て暫く姿を消しますが、まさか30年も経った後の新車で復活するとは思いもよらず…

263-乗務員室仕切

乗務員室仕切りです。流石に窓は開きませんが、車端部と同じような構成になっています。

263-天井

天井です。冷房直下には京阪特有の大型回転グリル、それ以外の場所にはラインデリアを設けています。照明はカバー付き、写真は少し暗めに写ってしまいました。

263-床

床も緑色。

263-扉

扉です。詳細は後述しますが久々に戸袋部まで座席が伸び、立席スペースは減少しています。

263-窓

窓は従来通り2段式、本形式は現在も上下段とも開閉できるようです。カーテンは京阪特有のワイヤを用いたフリーストップ式。荷棚は窓上にしかありませんので注意が必要です。

263-8人掛け

さあ座席を見ていきましょう、扉間は8人掛けのロングシートです。2200系の途中から座席を短縮し少しでも立席スペースを確保する方針を取っていましたが、既に複々線の延伸が完了し架線電圧の昇圧も迫って輸送力増強の目途が立っていたことも影響したのか久々に戸袋部にも座席を設けています。1人当たり幅は445mm程度とこの時期にしては余裕の寸法。

263-5人掛け263-5人掛け優先

車端部は5人掛け。優先席は各車大阪方に設定、背摺りモケットをピクトグラム入りのオレンジ地として区分しています。

263-3人掛け263-3人掛け優先

乗務員室直後は3人掛け、2400系ほど極端では無いにせよ1人当たり幅は若干広めです。他の卵型車体の一般車と同様、座布団がしっかりしていることと窓が大きい分割を食ったか背摺りが低めな印象です。

座席系

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