近鉄2000系
名古屋線用の2000系は1978年に登場した通勤冷房車です。名古屋線には1970年代後半になっても旧型車が闊歩しており、それらを置き換える為に登場した車両です。全車3両編成で、車体は同時期の2800系と同等ながら主要機器はビスタカー10100系のものを流用しています。現在は湯の山線・鈴鹿線のワンマン運転に対応する改造を行った編成も多いほか、1編成のみ存在したトイレを設置する車両は2013年に観光列車「つどい」に改造されました。
前述の「つどい」を除いても名古屋線の3両編成では最多11編成が在籍しており、主に名古屋線の普通や準急、四日市までの急行、それに鈴鹿線や湯の山線などで使用されています。
車内全景です。他形式では更新によってモケットや床材を取り替える車両も増えている中、2000系はこの近鉄電車の標準的な車内を留める車両がほとんどです。
車端部です。左は窓1枚分の車端部、右は中間車の伊勢中川方にある窓2枚分の車端部です。扉は片開きになっています。
乗務員室仕切りです。窓は必要最小限、運転台後ろと貫通扉の窓は着色されています。
床は赤とも茶色とも取れない微妙な色です。フットライン等はありません。
天井です。ラインデリアを装備していますが、一直線に貫いているわけではありません。
ドアです。窓の幅が広いのが特徴です。化粧板を貼って違和感がないようにしています。
窓とカーテンです。カーテンは引き下ろし式で、ストッパーは中間と一番下の2か所です。
座席に入ります。まずは扉間の7人掛けです。この世代の車両から袖仕切りの形状が変更されており、パイプが座面の先端まで伸びています。
乗務員室の後ろと大半の車端部は3人掛け。優先席は灰色のモケットです。
2号車の伊勢中川方車端部だけは6人掛け。通常席の方は妻面に機器箱のようなものが設置されています。右側は優先席、3人掛けの項で紹介しましたモケットとは全然違う色に見えますが、これは個体差のレベルでしょう、きっと…
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