神戸市営地下鉄1000形|FTN trainseat.net

神戸市営地下鉄 1000形

写真: ks1106

1977年の開業と同時に登場した1000形は、18編成が製造された西神・山手線の最大勢力です。電機子チョッパ制御や冷房の搭載、アルミ車体の採用など当時の新技術を積極的に取り入れていますが、車体は市電のカラーを引き継いだ全塗装です。当初は4連でしたが、5連を経て1990年までに6連化されています。
1997年から制御装置の取り換えを含めたリニューアルが行われ、15年掛かって2012年に完了。今後も長く使われるのだろう、と思っていたのですが、2018年度から車両の取替えを開始するとのこと。乗りに行こう、撮りに行こう、という対象にはなりにくい路線かもしれませんが、取替の前に是非一度訪れてみるのもいいかもしれません。なお本ページはリニューアル前後の写真が混じっていることをご了承ください。


ks10-車内全景sks10-車内全景

車内全景です。左右でリニューアルの前後の様子をご覧頂いていますが、リニューアルをした割にはそこまで印象が変わっていないなあ、というのが正直な感想です。19メートル級の3扉・ロングシートは京阪神の私鉄でよく見られるものですが、扉の間隔を約5mで統一するために扉間は長く車端は短くなっています。

ks10-車端部

車端部です。写真は貫通扉付きの箇所ですが、これが無い箇所もあります。窓の天地寸法が大きな貫通扉は後から取り替えたものと思われます。

ks10-運転台仕切りs

乗務員室の仕切りです。仕切戸以外に窓は無く、ここだけ閉鎖的な印象です。装備機器の兼ね合いで致し方ないのかなあ、と思っていたのですが、最終増備車では車掌台側に窓が設置されたようです。

ks10-天井s

天井です。蛍光灯はカバー付き、所々にラインデリアが設けられていますが、写真には写っていませんね… 三角形の吊革は後年交換されたものと思われます。

ks10-床sks10-床

床は柄の無いクリーム色でしたが、リニューアルで柄の入った明るいクリーム色に変更されました。3000形と同様の敷物ではありますが、明るくなったのが却って色褪せたようにも見えてしまうのが何とも…

ks10-扉

扉は周囲と同様の化粧板を貼ったもので、立席スペースほどではありませんがキャリーバッグを置くことが出来る程度のスペースがあります。荷棚は窓の上にしか無く、広告枠と非常通報装置がやけに高い位置にあります。消火器を扉の横に置いたのは山陽や神鉄を見習ってのことでしょうか。

ks10-8人掛けs

座席を見ていきましょう、まずは扉間です。10人掛けを想定したものと思われますが、背摺りの着座痕を見ると状況に応じ8~10人程度で使われているようです。

ks10-4人掛けsks10-4人掛け

車端部には4人掛け。扉間は定員通り座ろうとすると些か窮屈ですが、こちらは随分と余裕があります。右はリニューアル車で、座席そのものは従来と同じですが袖仕切りが取り替えられています。

ks10-優先4人掛けsks10-2人掛け優先

車端部には優先席が設置されており、モケットをオレンジ色にして区別しています。車椅子スペースが追設された箇所は2人掛けに改造されています。

ks10-運転台s

運転台はツーハンドル。レバーの形状が特徴的です。


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