名鉄5000系|FTN trainseat.net

名鉄5000系

写真: 5006

2007年に発表された特急営業政策変更では「ミュースカイ以外全ての特急の一部特別車化」が謳われました。当時存在した全車特別車の編成は1000系の一部と1600系がありましたが、このうち1000系については機器類を流用して通勤車を新造しました。それが今回ご紹介する5000系です。車体は3150・3300系似のスタイルですが界磁チョッパ制御に電磁直通ブレーキ。セッティング次第では通勤車6500系と同じ性能にも出来たのではないかと思いますが、流石にそれは無く120km/h運転に対応しています。

14編成が製造されましたが、対になる2連の形式が無いせいか日中以降は犬山・河和線などの急行や本線を中心とした各線の普通で使用されます。本領を発揮するのは朝ラッシュで、全車がオールロングシートの安定した通勤車グループですから2編成併結で輸送力列車に使用されます。平日日中の河和線特急に代走として使用されることもありますが、120km/h運転可能な性能を発揮する機会はあまり多くありません。


50-車内全景50-車内全景s

まずは車内全景を2枚載せてみました。基本的には前年登場の3150系2次車とほとんど同じ3扉・オールロングシートですが、増備途上やその後の変更がこの2枚にだいたい収まっています。

50-車端部車端部s

車端部の構成は3150系2次車とほとんど同じです。右側は登場時の優先席で、拡大された優先席に黄色い吊革、加えて黄色いポールも優先席であることを強調しています。

50-乗務員室仕切

車端部です。車いすスペースにあった補助座席が無くなり幾分すっきりしました。写真は2007年度製造車ですが、以降の車両はもしかすると消火器の位置が異なるかも…

50-扉250-扉

扉は上部に情報案内装置がある個所と無い個所があります。写真は初期の編成ですが、途中からは扉付近の床を黄色くして注意喚起しています。

車内LED(2)s50-LED

情報案内装置は扉上に1両3か所、千鳥配置されています。表示内容は3150系など他の通勤車と同じですが、時折右のような種別と行先のみの表示を出します。確か登場時は右のような表示ばかりしていたような気がしますが…

50-天井s

天井です。ラインデリア…と思ったら結構ダミーの飾りだけだったりします。勿論吹き出し口もありますけど…

50-床150-床s

床です。左は2008年製造車、右は2009年製造車で、比べてみるとフットラインが廃されていることが分かります。この部分は2008年夏登場の4000系から変更されており、5000系でも途中から変更されたのです。しかしどうしてフットラインを止めてしまったのか、今一つ分かりません。

50-窓

窓です。ご覧の扉間は2枚で固定式、車端部は1枚ですが上3分の1が内側に開きます。2013年ごろから窓の左上端に「UVカット」ステッカーが貼られていますが、本当はカーテンが欲しいところです。

8人掛けs50-8人掛け

座席を見ていきましょう。まずは扉間の8人掛けですが左は登場時、右はポール塗装剥離後の様子です。3150系などと同じバケットシートで、特に変わった点は見受けられません。

5人掛けs5人掛け優先s

車端部は5人掛け。優先席は1両当たり10席に拡大されています。

50-5人掛けB50-5人掛け優先

5人掛け席のうち一部は下部を機器収納スペースとして使用しているようで、久々に片持ち式で無い座席が登場しました。こちらの写真は2枚とも2014年以降の撮影で、ポールの塗装は剥がされています。

2人掛けs

運転室直後の2人がけ席。前面展望ポジションではありますが、後述の通りなかなか厳しいものが…

50-車いすスペース

その向かい側には車いすスペースがあります。3150系2次車まで設置されていた補助座席は廃し、固定金具と非常通報ボタンのみの装備となりました。途中駅から車椅子を載せた場合は勿論のこと、混雑時のことを考えても補助座席は無い方が良さそうです。

運転台s前面展望s

運転台は機器流用車ですので2ハンドル。運転支援モニタが設置されましたが、VVVF制御の新造車とは全く別物のようです。前面展望は前面窓の下部を黒くしてしまったため、かなり厳しいものがあります。

座席系

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