名鉄6000系(中期車・特別整備)|FTN trainseat.net

名鉄6000系(中期車・特別整備)

写真: 6042N

1976年、名鉄初の本格的な通勤車として登場したのが6000系です。気が付いたら名鉄旅客車の中では古参の部類に入るようになってしまいました。瀬戸線のグループが全滅、本線系の車両も廃車に向かう一方かと思っていたところ、なんと2014年になって1編成に特別整備(リニューアル)が行われました。外観で大きく変わったのは種別・行先表示で、前面はLED式のものに交換され、側面にも設置されました。一方これも名鉄では唯一になった抵抗制御車ですが、同年には発煙する事案もあった床下は何も弄らずそのままとなっています。

本グループは瀬戸線に続き本線の車両も廃車が進む一方、三河線ワンマン対応車全てに施工されるようで明暗がはっきり分かれた形です。さて車内はどうなっているでしょう…?


60N-車内全景

車内全景です。三角形の吊革に大型袖仕切り、スタンションポールと新しい銀色の電車並みの装備です。

60N-車端部

車端部です。構成は特に変化が無く、機器が収められ張り出している部分もそのままです。床が気になりますがそれは後ほど…

60N-乗務員室仕切

乗務員室の仕切りです。これ自体は何も弄っていないようです。ただでさえ小さい右側の窓はクリーム色の箱によって半分近くを占拠されていますが、これは最近設置された運転状況記録装置です。

60N-扉

扉です。化粧板が変更されていますが、銀色の電車などで見られる化粧板を扉にも使用したのは今回が初めてだと思います。扉付近の床は黄色いものに変更されています。6R車はどういう訳か扉の汚れが目立つので、出来ることなら他車もこうしてほしいところ…

60N-天井

天井です。空調吹き出し口や照明に変化は無く(LED照明でもありません)、吊革が三角形のものになっています。

60N-床60N-床優先

床は3R鋼製車と同じものに変更されています。これだけなら他の特別整備を受けた車両と同じですが、優先席部分は同じ柄ながら青地のものが使用されています。2008年の5000系以降、優先席付近が賑やかになった名鉄ですが、床を変更するのはこれが初めてです。

60N-窓

窓は引き続き上昇式のものですが、3枚ある扉間窓のうち中央は固定式になりました。カーテンは引き下ろし式のものを装備。
窓の外、窓に沿って棒が見えますが、これは三河山線各駅にホームセンサーを設置したことにより建築限界と車両限界の間が狭まったことに対応するための保護棒です。中央の窓は固定式になったので、撤去してもよかったのかもしれませんがそのまま存置しています。

60N-7人掛け

座席に入ります。扉間は7人掛けです。座席はリニューアルされていない車両と同じですが、大型袖仕切りとスタンションポールのお蔭でまるで別物のような見た目。大型袖仕切りは300系以降の各車両に設置されているものと同じ物、スタンションポールは瀬戸線4000系の2012年度以降に導入された車両と同じ金属光沢が抑えられたものです。

60N-4人掛け60N-4人掛け優先

車端部は4人掛けです。右側は優先席ですが、これまでは背摺りだけ変えていたのですが、座面も青色になっています。
登場時の形式図を見るとこの位置は1人あたり425mmとかなり狭いのですが、間にスタンションポールを設置しています。更に窮屈になりそうです…

60N-3人掛け優先

乗務員室の直後は3人掛け、両先頭とも優先席に指定されたようで3人掛けの通常仕様はありません。

60N-車いすスペース60N-車いすスペース金具

運転台の後ろには車いすスペースが設置されました。握り棒は2段設置されていますが、これは名鉄では初めてだと思います。非常通報装置と車いすの固定金具もしっかり装備、新車並みの万全の対策です。

60N-運転台

運転台です。配色は変更されましたが構成はそのままです。

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