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名鉄7700系

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1961年に登場したパノラマカー7000系ですが、途中駅の増解結には不向きなこと、また車体長の関係でパノラマカーが入線できない路線があることなどから、1973年には平屋のパノラマカー7700系が登場しました。車体は旧性能車の7300系に似た設計ですが洗練したものとなり、のちの通勤車6000系にも反映されています。一方性能や客室設備などはその頃製造された7000系8次車にそっくりでした。
2両編成は早くに特急指定席車用の設備を持っていることを示す「白帯」を巻かれ、支線区への特急やパノラマカー特急の増結で活躍してきましたが、1990年に名古屋本線で「一部指定席」特急の運転を開始。この際現在のように貫通編成ではなく指定席車は「パノラマsuper」か白帯車が、一般席車はSR車が用いられました。これに合わせて車内のグレードアップが行われ、その後も特急として1999年まで走りました。特急運用から退いたのちは増結用として使用されましたが、2001年ワンマン対応改造を受け主な職場を三河線に移しています。

2連と4連が存在しましたが、4連は中間車を1990年に7000系に組み込み7700系は全編成が2連になりました。中間車は7000系と運命を共にし、7700系は2010年3月まで活躍しました。今回は7700系のうち、茶系のSR車標準モケットに変更した車両を中心に紹介します。


77車内全景

少し暗くなってしまいましたが車内全景です。2扉・転換クロスシートの構成はそのまま、奥は通常の乗務員室が見えます。

77車端部

車端部です。取材したこの編成は妻窓が残っていました。

77乗務員室仕切り

運転台との仕切りです。「パノラマカー」の仲間というのを意識したのかガラスエリアが広いですが、高運転台ですから前は見えません。この「仕切窓の天地寸法は大きいけど高運転台」という構成は、6000系初期車にも受け継がれています。

77温度計

貫通扉と車掌台側窓の僅かな隙間に温度計が設置されています。

77天井

天井です。7000系8次車や7100系と同じく、ダクトが逆台形で両脇にはカバー付きの蛍光灯が並びます。

77吊革

扉横には申し訳程度に吊革を設置。

77カーテン

カーテンです。特急車化改装の際に交換されたのでしょうか、7000系に比べると幾分高級に見えます。

77ドア

扉は片開き。左右で手摺りの長さが異なっています。

77床

床は灰色に柄が入った赤の通路が貫いていますが、ここには元々絨毯が敷かれていました。

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座席に突入します。まずは扉間および車端部にあるクロスシートからご覧いただきます。左はモケット交換済み、右はそのままのモケットの車両です。

7000系白帯車と同様、座席については一通り取り換えられており、独立したヘッドレスト、バケット形状を意識した座面、5700・5300系と同様の肘掛となっています。右側の写真は光の加減でバケット形状がより強調されている感もあります。

77座席撤去

通勤輸送を不安視してか、ドアのすぐ横は座席を撤去し立席スペースとしたようです。それでもなお、立席スペースと座席の間に仕切りを設けていません。ここまでくると執念のような何かを感じます。

77ロング77ロングws

戸袋部はロングシート。やはりソファ風に仕上げており、ここもバケット形状を意識しています。肘掛分があるとは言え、この部分は幅が1300mmあったはずですから結構な横幅になっています。

77運転台

運転台ですが、6000系の初期車そっくりです。

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