名鉄MRM100形
1962年、犬山遊園から動物園に向かうモンキーパーク線として開業、それと同時にMRM100・200型が導入されました。日立ALWEG式を採用、東京モノレールの実験線的な意味合いもありましたが、モンキーパークへ向かうためのアクセス手段として利用されてきました。しかし、車両・設備の老朽化が激しいことや、利用客の減少などがあり、2008年12月27日限りで廃線となりました。現在は一部車両が保存されているようです。
3人席と2人席が配置された車内。モノレールの横幅の広さを感じ取れる車内全景です。
扉は良く目立つオレンジ色。
旧社章の入った諸元表。その下には「HITACHI-ALWEG」の文字が。
座席を見ていきます。まずは3人掛けですが、肘掛はなく、座面もかなり浅め。モケットはモンキーパークを意識してサルの絵柄をあしらっています。
続いて2人掛け。
この頃のモノレールの欠点として、車内がフラットにならないという問題があります。そのせいか不思議な配置の座席も所々存在しています。写真は運転台を背にして設置された4人掛け席で、両側にパイプを曲げた肘掛を設けています。
さらに奥にはロングシートが。窓側を向いた、あまり見られないタイプです。その先が運転室で、パイプで仕切られています。
どの座席も基本的に同じで、微妙にバケットが意識されているような気がします。正直言って座り心地は悪かったですが、所要時間はたったの4分ですから、座り心地云々を言う前に終点に着いてしまいます。
運転席です。冷房がないので扇風機を装備しています。運転台は普通の電車と似たような感じです。
折角なので景色も見ていきましょう。犬山遊園駅で乗車して進行方向右側には、国宝犬山城が見えます。
成田山駅に到着する直前、進行方向左側には成田山名古屋別院が見えます。この角度の写真はモノレールでしか撮れません。右側はパノラマカーに設置された成田山のお守り。
「若い太陽」が見えたら、もうすぐ動物園駅終点に到着します。
ちなみにこの時は動物園駅到着後、駅員さんに事情を説明して構内から切符を購入、そのまま引き返しました。かつては遊園地内に本格的なミニ鉄道があったそうですが、今はそれも無いようで…