名古屋市営地下鉄2000形|FTN trainseat.net

名古屋市営地下鉄 2000形

写真: ms2120

1989年に登場した2000形は名城線初の冷房車です。ベースは桜通線6000形ですが、車体サイズや集電方式の相違で大きく異なっています。「黄電」を淘汰すべく登場しましたが、同時に名城線の環状線化も進展、これに伴う増発分も2000形で補っています。環状化が達成された2004年まで15年に亘って増備され、36編成の陣容となりました。

この間少しずつ仕様を変えながら増備されましたが、それらをごちゃ混ぜにして紹介します。


ms20-車内全景

車内全景です。6000形に引き続き、白基調の明るい車内です。座席モケットや床は緑系とされています。

ms20-車端部1ms20-車端部2_2

車端部を見てみます。2枚掲載しましたが、左側は一般的な貫通扉の無い箇所、右側は1か所だけに設けられている貫通扉を閉めたときの画像です。特に右側の写真、編成中に1か所しかない貫通扉ですが、普段は開け放たれているので撮影用に閉めてみました。実は閉じた様子を見たのはこのときが初めて… 車体幅が狭いからか、貫通路は普通の大きさだろうと思いますがどうも不自然に見えてしまいます。

ms20-乗務員室仕切

乗務員室の仕切りです。運転台側の窓が少し小さめになっています。乗務員扉と車掌台側はパイプを2本用意。

ms20-LED

車端に設置されているLED式の情報案内表示機です。東山線5000形に引き続いての設置ですが、5000形とは異なりスクロールにも対応しています。このような装備は全国的に見ても比較的早期の採用で、初期の車両には「快適空間賞」受賞のステッカーが貼られています。(この賞は愛知県によるものだそうで、名前を変え現在も続いているとのこと)

ms20-天井

空調など天井です。東山線5000形ではダクトが飛び出していましたが、2000形ではラインフロー式となりすっきりとした見付になっています。車端の冷房装置の張り出しがなくなったことも挙げておかなければなりません。因みに吊革は荷棚に当たらない絶妙な長さになっていますので、乗車時は一度ご確認ください。

ms20-床

床です。フットラインは緑系のものを用いて座席モケットと色調を合わせています。車体幅が狭いですからフットラインは欠かせません。

ms20-ドアs

扉です。扉上は路線図と広告枠が千鳥式に配置されています。

ms20-電光マップs

扉上には路線図が設置されていますが、1995年製造のグループからは進行方向や現在駅などを示す電照式になっています。

ms20-窓

窓は扉間2枚・車端1枚の配置。名城線・名港線は全線地下を走るのでカーテンは省略。上の方の荷棚にもご注目、パイプを枕木方向に配している点が特徴です。

ms20-7人掛け

座席に入ります。扉間は7人掛け、バケットシートとなったほか着座位置を明確にするため四角い模様が入っています。

ms20-3人掛けms20-3人掛け優先

車端部は3人掛けです。一部区画は優先席になっています。優先席部分は吊革が黄色に、床には携帯電話電源オフを促すステッカーが貼り付けられています。

ms20-5人掛け

車いすスペース横は5人掛けです。初期の車両には設けられておらず、1992年登場の車両から設置されています。

さて座り心地ですが、実は座席が増備途上で変更されており、このページでも7人掛けの画像の座席と3人掛け・5人掛けの画像の座席では座り心地が大きく異なっています。画像の通り見た目はほぼ同じですが、初期の編成は沈み込みがそれなりにある一方、1994年製造のグループからは詰め物をリサイクル可能なポリエステル素材としているため硬めになりました。自分はどちらかというと前者の方が好みです…

ms20-車いすスペース

車いすスペースです。2014年からはベビーカーのステッカーも貼られています。固定金具などは設置されていません。

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