名古屋市営地下鉄3000形
1977年の鶴舞線開業と同時に登場した3000形は、名鉄豊田線との直通運転にも備えた名古屋市営地下鉄初の20メートル級の車両です。名古屋市営地下鉄では初となるステンレス車体を採用しており、ラインカラーが水色なのも相まって赤ばかりの名鉄線ではひときわ目立つ存在です。1993年には全線開業と名鉄犬山線の乗り入れに合わせ6両編成としましたが、組み換えで対応したため全ての編成の中間に先頭車が挟まっています。2011年に登場したN3000形によって置き換えが始まり、 毎年1編成のペースで廃車が進んでいます。
車内全景です。座席モケットは帯色より濃い青、化粧板は濃いクリーム色で時代を感じる、また今となっては古く感じてしまう色遣いです。
車端部です。妻窓はなく、貫通扉は2両に1か所ありますが基本的には開け放たれています。右側はそれを閉めた様子ですが、小さい窓が特徴的です。
一方こちらは乗務員室との仕切り。搭載機器の関係もあってか、窓は乗務員室扉にしかありません。横幅こそ異なりますが車両間の貫通扉と同じような位置でしょうか。右側の写真は前面展望の様子です。
で、問題の中間に組み込まれた先頭車。運転用の機器類は取っ払われていますが、客室に改造されたわけでもなく、デッドスペースになっているのは残念です。せめて車掌室側だけでも人が入れるようにしてあったら…と思いますが、大学への通学で利用している限りそのような工事をするほど混雑することもないというのが実態です。
空調など天井です。間隔をあけて空調吹き出し口がありますが、吊革に吊り広告に照明にと何にやら雑然としている感はあります。その吊革はパイプの配置が少々特殊です。両脇に蛍光灯が配置されていますがカバーはついていません。
床は茶色っぽい色の単色塗りで、フットライン等の色分けはされていません。この色はカメラによるところもあって、実際はここまで濃くはありません。
扉は化粧板と同じクリーム色に塗られています。窓はゴム支持ですが、途中から金属支持に変更されています。
窓は初期の車両が固定式、1981年以降製造の車両は下降式となっています(写真は初期の車両)。カーテンは巻き上げ式で、中央と一番下の2か所でストップが効きます。
座席に入ります。扉間は7人掛けです。バケット形状はなく1人1人の区分は縫込みでなされています。仕切りは一般的なパイプ製。
車端部は3人掛けです。一部区画は優先席になっており、灰色のモケットとしています。床には大きく優先座席での携帯電話電源オフを促すシールが貼られています。
車端部席のいちばん端っこは当たり席、こんな感じに肘掛として使える機器箱があります。最初から意図してこうなったのかはわかりませんが、このような小さな心配りがあるとうれしいです。
運転台はツーハンドル。ブラックアウトされたパネルは少し近代的。
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