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名古屋市営地下鉄 5050形

写真: ms5160

5000形の投入により「黄電」のうち開業時からの車両こそ姿を消しましたが、それでも多くの「黄電」が残っていました。その「黄電」を駆逐するべく1992年に登場したのが今回紹介する5050形です。ステンレス製の車体にVVVFインバーター制御は名城線・名港線2000形をベースとしていますが、前面は5000形に近い構成です。2000年まで毎年2本〜4本のペースで製造され、現在は東山線最大の27本を擁する勢力となっています。
名城線・名港線2000形ほどではありませんが長期に亘り製造されたため、増備途上で幾つか変更が行われています。その点に関しては記事中で適宜触れていくこととします。


ms505-車内全景

車内全景です。化粧板が伝統のピンクベージュから白を基調としたものになったことなどから、5000形に比べると随分と明るくなったように思います。

ms505-車端部1ms505-車端部2

車端部を見てみます。貫通扉は基本的に無く、右画像のように編成中に1か所のみ設置されていますが、その貫通扉も基本的には開け放たれています。車体幅が狭いため、通常サイズの貫通扉が大きく見えてしまいます。渡り板がフットラインに準じた色に塗られているのが特徴的です。

ms505-乗務員室仕切

乗務員室仕切です。2015年のホームドア稼働開始に向けATO・ワンマン運転に対応する工事を実施した際、車掌台側の窓を埋めたり着色ガラスへの変更を行ったりしました。結果として見た目はN1000形に近くなっています。

ms505-LED

車端通路上にはLED式の情報案内装置を設置。東山線では5000形最終グループから設置されている設備ですが、スクロール表示に対応しています。

ms505-天井

空調など天井です。5000形ではダクトが飛び出していましたが、5050形ではラインフロー式となりすっきりとした見付になっています。車端の冷房装置の張り出しがなくなったことも挙げておかなければなりません。見づらいですが座席上の荷棚パイプは2000形の枕木方向では無く一般的なレール方向に伸びています。

ms505-床

床は中央を座席モケットと同じ赤系、両端はクリーム系としています。

ms505-扉

扉です。天井高さの関係もありますが、扉付近に乗客が固まることを考えるともう少し吊革が欲しい気がします。扉上は地下鉄全線路線図と東山線の路線図が千鳥配置されています。

ms505-路線図

東山線のみの路線図のうち、1995年以降に製造された車両には電照式の路線図を設置しています。それ以前の車両は左右にもう少し小さい一般的な路線図が用いられています。

ms505-7人掛け

座席に入ります。5000形で8人掛けだった扉間は7人掛けになりました。モケットは5000形に引き続いてオレンジ色ですがバケットシートとなり、着座位置を明確にするため四角い模様が入っています。狭い車体幅に合わせ座面は浅めです。

増備途上では座席詰め物のポリエステル化(従来はウレタン)とそれに伴う形状変更が行われています。初期の車両はバケットシートは形だけで、着座時の感覚としてはそこまででもありませんでした。定められた場所で無い位置に座ってもそこまで違和感が無い、形の割には不思議な感じのする座席でした。写真は変更後の車両で、パッと見ただけでは気付かないものの着座するとその形状を強く感じられます。

ms505-3人掛けms505-3人掛け優先

車端部は3人掛けです。一部区画は優先席になっています。優先席は灰色のモケットですが、色あせると着座位置を示す四角い柄が見づらくなってしまいます。優先席の方は2015年12月より携帯電話使用に関するルールが変更されましたので、床に貼られたステッカーも過去のものになりそうです。

ms505-車いすスペースms505-5人掛け

先頭車の車いすスペース横は5人掛けです。車いすスペース側の袖仕切りはパイプの配置が異なります。車いすスペースは手摺り1本のみと最小限の装備。

ms505-運転

ATO化前の運転台。ツーハンドル、前後操作式になりました。

座席系

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