南海6200系|FTN trainseat.net

南海6200系

写真: n6501

関西の私鉄はベテラン車両が多く、今回紹介する南海6200系も1974年の登場から40年以上となっています。ところが6200系が活躍する南海高野線は1962年登場の6000系が全車活躍するような路線ですので、まだまだ「中堅」的な立ち位置となっています。車体が従来車から変更され関東のステンレス車にも似た平面基調のスタイルとなっており、翌年登場の泉北高速3000系もほぼ同等の設計となりました。
4連と6連が製造されましたが、6連には電機子チョッパ試験車の初代8000系が編入され、4連はVVVFインバーター制御に改造され、更に界磁チョッパ車の8200系までVVVFインバーター制御への改造と同時に編入されるなど、様々な動きがあります。今回は比較的原型を留めている6連の車内を取り上げます。


62-車内全景

車内全景です。南海通勤車らしいモノトーンの車内です。車体の見た目は大きく変わりましたが、車内は従来車に合わせたのかなあ、と思います。

62-車端部162-車端部2

車端部です。6100(→6300)系に続いて、戸袋+窓1枚分の車端部と窓2枚分の2種類があります。後者の窓2枚分は乗務員室のある先頭部分と同等の長さで、車体を見ると非対称になっています。これは近鉄でも見ることが出来る配置ですが、近鉄とは異なり編成では先頭車の位置を考慮したようにも見えず、どうにも違和感を覚えます。

62-乗務員室仕切

乗務員室との仕切りは通常の車端部に準じています。運転台側の窓は着色ガラスになっている点は南海の標準仕様です。従来の形式とは異なり、貫通扉の窓の下には通風口のようなものが設置されています。

62-扉

扉は6100系に続いて両開き。両脇の握り棒が扉周りの銀色の枠に設置されている点は珍しいように思います。

62-天井

天井です。カバーの無い蛍光灯の内側に所々吹き出し口があります。いわゆる集約分散式になったため、従来車に比べるとシンプルになっています。

62-床

床はクリーム色、柄が入ったものです。

62-窓

窓は6100系に続いて一段下降窓を採用しています。カーテンは引き下ろし式、ストッパーは4段階です。

62-7人掛け

座席を見ていきます。扉間は7人掛け。座面・袖仕切りともに従来車からの流れを汲んでいます。

62-3人掛け

続いて幾分広めの3人掛け。車端部のほか乗務員室直後もこの座席です。

62-5人掛け

奥行きがある方の車端部は5人掛け。写真の箇所は優先席に指定されていますが、モケットによる区分はありません。


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