南海8000系|FTN trainseat.net

南海8000系

写真: 8008

製造から45年以上が経過した7000系を置き換えるべく、久々の通勤車として2008年に登場したのが8000系です。因みに「8000系」は2代目、初代は電機子チョッパ制御の試験車でしたが機器更新(?)で抵抗制御になり6200系に編入されています。
車体はステンレス製ですが従来車とは異なりE231系などと同様東急車輌の標準工法を採用しコストを削減、一方で前面は鋼製で近年の南海車のイメージを踏襲した印象です。ブレーキ方式が共通の1000系や9000系と併結できますが、前者はともかく後者と併結しているシーンは殆ど見たことがありません。

置き換え対象の7000系は2連・4連がありましたが、こちらは2014年までに4連ばかり13編成が製造されました。1000系2連と繋げば6両編成を作れるもののこれまた数が少なく、当初は単独で普通運用に入ることが多いイメージでした。これが変わったのは2012年に登場した本形式ベースの特急車12000系との併結運用、更には2連も製造された後継形式8300系の登場や空港急行の8連化などがあって現在は各種別に幅広く充当されているようです。


80-車内全景

車内全景です。狭幅ながら裾絞りのある車体形状は南海独自ですが、全体的には「あれE231系かな?」と思ってしまうほど共通部品を多く取り入れています。一方南海の電車として見ると、通勤車では久々に暖色系の色合いを採用しておりそういった意味でも従来車と異なる印象を持ちます。

80-車端部

車端部です。久々に妻窓が復活した点、その煽りか鴨居部が一段張り出した構成になっている点、貫通路幅が拡大された点が特徴ですが、この辺りは標準工法とは関係の無い独自仕様です。

80-乗務員室仕切

乗務員室仕切です。窓は比較的大きめ、こちらも無塗装になった仕切戸は1000系ほど極端なものでは無いにせよ天地寸法の大きなものとしています。

80-扉

扉は変な角度の写真しかありませんでした。ここも化粧板仕上げを省略しコスト削減を図ったようで、縦に入る黄色いテープが尚一層映えます。上部には情報案内装置を千鳥配置で設置していますが、それが無い箇所は広告枠としています。

80-LED

情報案内装置はLED式、1000系の反省を生かしてマップ式のそれは当初から設けず路線図を下に掲げています。

80-天井

天井です。ここも標準工法に準拠しているようですが、搭載している冷房が集約分散式(セミ集中式)ですから多少構成が異なります。照明はカバー無しに戻りましたがこれが南海標準、吊革は従来通り丸形です。

80-床

床は茶系の単色、そういえば南海車はフットラインのような線路方向の模様を採用したことが無い気がします。扉付近の滑り止めは黄色くして注意喚起を図ります。

80-窓

窓は扉間の一部が下降式、E231系のそれとは異なり左右対称の割付です。カーテンは流石に削る訳に行かなかったようで薄手ながら巻き上げ式のものを引き続き設置しており、3段階での調整が可能です。窓枠自体は標準工法と同じで、カーテン関連部品だけ頑張って付けたような格好に見えないでもありませんが… 

80-7人掛け80-7人掛け優先

座席を見ていきしょう、まずは扉間の7人掛けから。東急車輌の標準設計を最大限取り入れたようで、座席は(時期的には既にE233系が登場していますが)E231系タイプをそのまま採用しています。大型袖仕切は南海に限らず関西圏全体で見ても早期の採用で、これもE231系と同等品です。異なる点と言えばスタンションポールが弧を描いている点でしょうか、ここはE233系に近いように思います。通常席は灰色モケットばかりの南海にあって茶系を採用、青いモケットは和歌山方先頭車に設定された優先席です。

80-車いすスペース

車椅子スペースは各車1か所、南海標準ですが他社に比べると多い印象です。手摺りと幾分高めの非常通報装置、それから分厚めの壁掛けヒーターを設置。

80-4人掛け80-4人掛け優先2

車椅子スペース横の座席は4人掛け。車椅子スペース側の袖仕切は大型のものを取り付けられないため、化粧板とパイプを組み合わせたものを使用しています。

80-4人掛け80-4人掛け優先

車端部は4人掛けロングシート。1000系ではボックスシートだったこの区画ですが、その必要性もさることながら貫通路の幅を1000系より広げたことも影響しているような気がします。妻側は余裕が無く、その上消火器が張り出しているので座りにくそう。

登場時期の割に「E231系タイプ」ですから座面はかなり硬め、背摺りは元々希望の持てるものではありません。短距離利用に留めたいところですが現在の幅広い運用ではそうも言えず…


80-運転台

運転台は特徴的な形状のツーハンドル、今どき珍しく手元にモニタが無い構成です。右側の縦長の箱は電子スタフで、ここに紙のスタフと同じような体裁で情報が表示されます。因みにこの運転台部分、仕切窓が着色ガラスですから綺麗に撮るのが結構大変だったりします。



trainseat.net>南海電車に戻る

inserted by FC2 system