神戸電鉄3000系(前期車)|FTN trainseat.net

神戸電鉄3000系(前期車)

写真: kb3005

沿線開発が進み輸送量の増加が続く神戸電鉄は、1973年に初の4両固定編成となる3000系を投入しました。車体は初のアルミ製で片側3扉、前面非貫通の2枚窓は300系以来でしょうが同系の「湘南顔」とは随分と様子が異なります。冷房の搭載や空気バネ台車の採用も同社初で、特徴的な塗装から「ウルトラマン」の愛称で親しまれています。
最終増備車は1991年の製造ですが、1981年から8年間は製造が無くこの間に色々仕様が変わっています。当サイトでは1989年以降製造の後期車を既にご紹介済みですが、それより前に製造された編成についても撮影できましたのでご紹介します。

登場時は3連までしか入れない区間があり、運用範囲はデビューから長らく新開地~道場南口・志染間に限られていました。現在は両線とも4連の入線が可能となり、三田や粟生にも入線します。老朽化や輸送量減少から近年は3両編成の6500系に置き換えられているようで、いかにも古そうな(?)1000系列ばかりに気を取られないようにした方が良さそうです。


30A-車内全景

車内全景です。木目調の化粧板に緑のモケットと阪急電車を意識したような色遣いですが、単なる褪色とも思えない化粧板の色や1000系列に通じる各パーツの形状から本グループから阪急っぽさはそこまで感じません。なお当サイトでは手持ちの写真群をなるべく登場順で紹介し変遷を分かりやすくするようにしていますが、神鉄については順を追ってどんどん阪急色が濃くなっていくんですよね…

30A-車端部

車端部です。1100系などでは広幅貫通路を採用していましたが、風の通り抜けを嫌ったか本形式は狭幅・貫通扉付きとしています。

30A-乗務員室仕切

乗務員室との仕切りです。前面非貫通で乗客が乗務員室を通り抜けることが無いためか1000系列に比べ仕切戸は狭め、また立客が直接窓に触れる状況を避けるためか左右とも枕木方向に2本の握り棒が設置されています。

30A-天井

天井です。吹出口のあたりが雑然としている感はありますが、新造冷房車でもお構いなしにダクトが張り出している1000系列とは異なり平天井としています。照明はカバー無しです。

30A-床

床は茶色の単色。

30A-扉

扉は片側3か所、2扉車では1400mmと少し広めに取っていましたが本形式では一般的な1300mmとしています。

30A-窓

窓は神鉄初の一段下降式を採用、カーテンは巻き上げ式で3段階で調整可能です。

30A-8人掛け

座席を見ていきましょう、まずは扉間の9人掛けです。ほぼ垂直な背摺りやコの字状に曲げた袖仕切パイプなどは1100系などとそう大差なく、綺麗に使っているようですが大きな更新もしていないのでどうしても古く見えてしまいます。

30A-3人掛け

車端部は4人掛け、写真は優先席ですがモケット色による区分はありません。

30A-車椅子スペース

21世紀に入ってからワンマン化改造が行われた本形式ですが、併せて車椅子スペースが新設されました。座席は半分に短縮されましたが、元々1人あたり420mmとかなり狭めですので窮屈そのもの…


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