14760系

 

14760系は、1979年に登場した富山地方鉄道の一般型車両である。製造は従来車と同じく日本車両で、基本的な設計も同社設計の10020形がベースとなっている。また、クハ175という増結用Tc車もあるが、基本的な仕様は14760形と同じなのでこの項に記述する。

 

この形式最大の特徴は何と言っても富山地鉄初の冷房車であることだが、窓上部の黒塗装と大型の前面窓などこれまでとは違う斬新なデザインとなったことも目を引く。これらが評価され、1980年には鉄道友の会よりローレル賞を受賞した。

塗装は当初既存車と同じく白地に窓回り灰色・窓下赤帯のものだったが、一部は黄色と緑のツートンカラーになった車両もある。車内は扉間転換クロスシート・車端部ロングシートが基本だが、特急運用の増加に伴い車端部のクロスシート化が進められた。後のワンマン改造に際しては、乗務員室直後の座席が撤去されたが、一部には同時に新幹線0系の発生品の座席を設置した車両もある。特急運用に備え車内放送用メロディーも備えていた。

機器類については一般的な抵抗制御を採用し、ブレーキも電磁直通ブレーキとなっている。冷房は集約分散式のものである。

 

1997年から、特急運用に使用されない車両からワンマン化改造が行われた。その後2004年からは特急列車でもワンマン運転が始まったため、特急車向けのワンマン改造が行われた。2004年にワンマン化改造を受けた車両は、運賃表示など様々な用途で使用できる液晶ディスプレイを設置しているなど、1997年頃改造の車両とは相違がある。

 

多くの列車は2連単独で走るが、ラッシュ時を中心に重連や前述のクハ175を併結して運転される。尚、この場合はワンマン運転は出来ない為車掌が乗務する。現在は特急から普通まで幅広く使用されている一方、クハ175は大半がワンマン列車となった現在、運用される場面は少なくなっている。

 

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TRR175

クハ175

※なお、この項目の多くの画像はatukiさんが撮影されたものです。画像の権利はすべてatukiさんが所有しています。

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