E217系(グリーン車)|FTN trainseat.net

JR東日本E217系(グリーン車)

写真: クラY-45

E217系が運用される横須賀線・総武快速線にはグリーン車が組み込まれています。211系で登場した2階建てグリーン車を2両連ねて着席定員を確保、113系には定員の少ない特急形改造のグリーン車なども残っている頃ですから効果は絶大でしょう。
基本編成51編成に組み込まれ、横須賀線・総武快速線を中心に成田空港などにも足を延ばします。

なお普通車は別ページでご紹介していますので、併せてご覧ください。


【2階席】

E217G-階段

まずは螺旋状の階段を上ることになります。この先2階席の通路部はカーペットを敷いていますが、階段にはそれがありません。またE231系では先端のパーツを黄色くしていますが、本形式はそれがありません。

E217G-2F車内全景

2階席全景です。大きく弧を描いた天井は既存の2階建てグリーン車同様、詳細は後述しますが座席を取り換えたこともあって現在はE231系と大きく変わらないような印象になっています。

E217G-2F端部E217G-端部テーブル

端部です。仕切戸こそありませんが、階段が螺旋状なこともあってデッキとは視覚的に分離されています。背面テーブルが使えない代償として設けられたテーブルは固定式、座席回転に対応して台形の小さなものとなっています。

E217G-LED

両端の壁にはLED式の情報案内装置を設置。サイズや表示内容は普通車の扉上に設けられたそれと同等のようです。

E217G-2F窓

窓は2席で1枚、カーテンは215系と同様フリーストップ式としたため間柱が立っています。

E217G-2F天井

天井は215系相当でカバー付き直接照明が並んだ構成、211系に比べるとすっきりした印象です。

E217G-2F読書灯

2階建て部には窓柱の空調吹き出し口のほか各席にスポットクーラーも用意されています。また近接する位置に横須賀・総武快速線では2006年から導入されたグリーン車Suicaシステムに対応するカード読み取り装置を設置しました。

E217G-2F床

床は通路部をカーペット敷きとして足音を軽減しています。

E217G-座席青E217G-座席青展開

座席です。床への脚が無く窓側だけで支える片持ち式を回転リクライニングシートで取り入れたのが特徴でしょうか。当初はE3系類似のリクライニングシートを搭載していましたが、現在の座席とは異なり濃い紫や茶系の落ち着いた色合いのモケットで、回転は肘掛後ろのレバーを操作することで行う物だったようです(当サイトで紹介している座席だと京王新5000系のそれが近いでしょうか)。
2006年ごろから座席の載せ替えが行われ、現在は見た目がE231系のそれと同様のものになっています。片持ち式の構造自体は引き続き踏襲されていますが、通常のペダル回転式に変更されているあたり座席ごと交換されたのでしょうか。シートピッチは970mmと普通列車グリーン車標準、リクライニングは意外と深くまで倒れます。写真は中央肘掛がちょっと下がりすぎな気がします。

久里浜→千葉の2時間程度を快適に移動することができましたが、何が原因か分かりませんが上下にゆっくりとした揺れを感じる場面がありました。片持ち式という座席構造特有のものなのか、軌道側の問題なのかはわかりませんが…

E217G-座席背面

背面にはテーブルと網ポケットを設置。E231系にあるドリンクホルダーやフックはありません。

E217G-2F低め

低い視点から座席を見てみます。足を前席下まで投げ出すことはできますが、回転機構やヒーターなどで意外と床から座席までには余裕がありません。また座席載せ替えでペダル式になった回転機構ですが、肘掛との隙間が少なくて踏みづらいですね… 結局片持ち式に言うほどの効果が無かったのか、E231系からは中央1本足形状の脚台が採用されています。


【1階席】

E217G-1F車内全景

1階席の全景です。暗くなりがちな階下席ですが、座席モケットを赤系の色合いとすることで多少なりとも軽減しようとしています。

E217G-1F端部1E217G-1F端部2

端部です。階段は向かって左側にあり、右写真は機器室を設けた関係で向かって右側の座席が1列ありません。

E217G-1F天井

天井は平面、直接照明で数も十分あるように見えますがそれでも暗い印象… 写真も悪いような気はしますが、照明が連続しておらず細切れになっているせいでしょうか。

E217G-1F床

床は座席部分が一段高くなっています。E231系では注意喚起のために段差の部分を黄色いパーツにしていますが、本形式では座席交換時にも追加の施工はありませんでした。

E217G-1F窓

窓は2階席と同様2席に1枚、カーテンは1列毎のフリーストップ式としたため間柱が立っています。しかし日中の写真にも関わらず結構暗いですね… これを補うべく階下席には読書灯を設置しています。

E217G-座席赤E217G-座席赤展開

座席はこちらも交換されています。見た目はE257系に近い印象ですが、座面スライド機能はありません。窓側が大きく窄んだ車体形状ですので、窓側席は狭さを感じることになるかと思います。


【平屋席・付帯設備】

E217G-平屋全景1E217G-平屋全景2

平屋部(車端部)は隣同士グリーン車となる区画が2列、隣が普通車になる区画が3列でいずれにしても個室然とした空間です。木目調の仕切戸は当初の配色に合わせたもののようで、現在となってはここだけ妙に落ち着いた雰囲気を醸し出します。E231系ではこの小さな区画にも仕切戸上に情報案内装置を設けていましたが、本形式にはありません。座席は階下席同様赤紫色、荷棚があるのは本区画のみですから大荷物時にはここを選ぶのが良いかもしれません。

E217G-扉

扉は幅720mmと狭幅、周囲の化粧板が濃色でちょっと暗めな印象。

E217G-平屋入口

平屋席への入口には仕切戸を設けています。自動扉になったのは本形式からのようですが、センサー式では乗降のある度に開いてしまいますから押ボタン式としています。

E217G-トイレE217G-洗面所

5号車の4号車寄りにはトイレと洗面所を設置しています。いずれも狭いスペースに押し込んだような格好で割と窮屈な印象です。


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