万葉線デ7070形|FTN trainseat.net

万葉線 デ7070形

MLRV7071MLRV7075

高岡を起点に射水市の越ノ潟に向かう万葉線、前身の加越能鉄道が1967年に製造し長らく主力として活躍してきたのがデ7070形です。同社では1961年から富山地鉄の富山市内線で活躍するデ7000形をベースとした車両を導入していましたが、それらは前中扉のデ7000形を窓割そのままに前後扉にした不思議な割付でしたが、本形式はそれを改めて一般的な配置としました。
大きな改造を受けるなく推移し、本格的に手を加えられたのは経営が万葉線に移った21世紀に入ってから2両に冷房化改造を行いました。2011年から廃車が始まりましたが、本格的な置き換えと言う訳ではなく現在も非冷房車が3両残存、しかもダイヤが変わって夏場でも非冷房車を使わないと回らなくなってしまったようで… 非冷房車・冷房車ともにご紹介します。


MLRV7070-車内全景MLRV7070C-車内全景

車内全景、左が非冷房車・右が冷房車です。地鉄7000形の赤いモケットに対しこちらは青や緑、それ以外の色遣いは同じですが全体的に寒色系でまとめています。

MLRV7070-車端部MLRV7070C-運賃箱

非冷房車の車端部です。前後扉ではありますが単線区間であっても出口は上下線で分かれており、進行方向左側の扉から下車することになります。運賃箱は今どき珍しい古風な物を引き続き使用しています。

MLRV7070-運賃表2MLRV7070-運賃表1

非冷房車、運賃表は出口扉の左上という珍しい位置に付いています。整理券番号と運賃のみを表示する古めのタイプです。

MLRV7070C-車端部MLRV7070C-運賃表

こちらは冷房車の車端部。運賃表は一般的な仕切上部に変更されており、次駅案内付で表示も大型化されています。

MLRV7070C-扉

扉は幅900mmの片開き式、ステップは車体と同色に塗られます。

MLRV7070-天井MLRV7070C-天井

天井です。左は非冷房車で、この手の車両では珍しくカバー付きの照明が特徴的。一方冷房車は改造で中央に風洞を設けたため構成が変わっており、照明も取付位置が変更されカバーも廃されています。

MLRV7070-床

床は緑系の敷物、座席下のヒーターに注意を促す黄色いシールが目立ちます。

MLRV7070C-窓

窓は上段固定・下段上昇で外観は所謂「バス窓」、カーテンは巻き上げ式で5段階の調整が可能です。窓柱に見える四角い緑色の物は降車ボタン、これまた昔ながらのシンプルな形状です。

MLRV7070-座席MLRV7070C-座席

座席は1種類のみ。背摺り・座面とも中央で分かれていますがそれ以外特に区切るものは無く、形式図を見ると1人あたり430mm程度で16人前後座れる計算になるようです。路面電車タイプの車両にしては比較的長時間の乗車も想定されますが、造りとしては地鉄市内線のデ7000形と同等のようで短時間乗車が前提かなあ、と言う印象。なお冷房車はレール方向に柄が入った青緑色のモケットを用いています。


MLRV7070C-運転台

運転台は計器が圧力計1つのみとシンプルな構成、地鉄7000形と同等の機器構成です。

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