3500系

3500系3500系(機器更新車)

3501F~3504F

1次車

3505F~3511F

2次車

3512F~3521F

3次車

3522F~3526F

4次車

3527F~3534F

5次車

3500系は、1993年に登場した4両編成を組む通勤型車両である。VVVFインバーター制御や電気指令式ブレーキを本線系の車両では初めて採用した。
車体や車内は6500・6800系最終増備車がベースで、車体はスカートがついたこと、電気指令ブレーキ車であることを示す「ECB」のエンブレムがついたことなどが相違点である。車内は6500・6800系の最終増備車に準じて扉間6人掛けの座席配置だが、豊橋方先頭車では優先席の位置が変更になったほか、運転台直後の座席は設置されず車椅子スペースとなったこと、貫通扉上に情報案内表示機が設置されたことが相違点である。車内についてはこちらのページも参照願いたい。
一方機器類に関しては本線系の車両では初めてGTO-VVVF制御と電気指令式ブレーキ、ワンハンドルマスコンを採用した。台車も本線系の車両では初となるボルスタレス式を採用している。

1996年までに34編成が製造された。車両数では6000系に次いで2位となるが、4年間の短期集中的な増備のスピードは名鉄でも一番であるほか、6000系の廃車が進行した現在は車両数でも1位となっている。短期間で大量に増備されたため相違点は少なく、原型車で分かりやすいのは無線アンテナの形状(1次車のみ異なる)や、補助座席の有無(4次車以降と3508F・3509Fに設置)程度である。

 2013年には3511Fの制御装置とク3511・ク3611の乗務員室側情報案内装置が取り替えられたほか、3506Fは一部車両の照明をLED式に、また3508Fは岐阜方先頭車で試験台車を採用した。2017年からは本格的な機器更新が開始されたが、その内容は3511Fで先行実施された制御装置交換・車内情報案内装置の変更(全車に施工)、3506Fで先行実施された車内照明LED化(全車に施工)、それに加え方向幕のLED化、補助電源装置の交換、扉開閉チャイムの設置である。2019年からは機器更新に加え6000系中期車並みの車内更新、ワンマン対応の準備工事を行った編成も登場している(車内の様子はこちらに詳述)。車外スピーカーや足踏式デッドマンは準備工事とされた編成もあったが、その後入場時に本設置が進んでいる。2023年度施工車からは車内情報案内装置を6500系ワンマン対応車と同様の大型のものに変更している。

なお4・5次車および3508F・3509Fの補助座席については2014年から撤去が開始され、現在までに全編成が撤去されている。

現在は本線の急行系統から各支線の普通電車まで幅広く運用されているほか、ごく僅かに全車一般車特急の運用も存在する。なお、3700系3300系9500系も運用が共通である。ワンマン対応車は2023年春のダイヤ改正から9500系ワンマン対応車と共に各務原線・知多新線でのワンマン運転で運用を開始、2024年春のダイヤ改正からは広見線でのワンマン運転でも運用される。

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最終更新:2024/3/9

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